×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

第五十一話 ぐるぐる   投稿者:管理人   投稿日:Tue Jul 24 23:10:16 2001
これに類した話はミステリーの本などで見たりします。考えてみれば江戸時代の怪談話や外国の文献にも出てきます。
しかし私がそんな本を読んだこともなかった子供の頃の話です。

日曜日に父とドライブに行きました。
父が買ったか知人が買ったかとかその場所の名前も覚えていませんが、遠くにある土地を見に車で出かけました。
用がすんだあとの帰りはまだ日がありましたが夕方でした。
父は「近道で帰る」といって、勝手を知らない山の中の道を行くことにしました。
途中道がわからなくなってしまい「あれーここでいいのかな」とか「どう行くのかな」などとつぶやきながら、
なんだか適当に進んでいたようです。
その内に二股に分かれた場所に来て、父は1つの狭い道を選びました。
そしてどんどん進みました。
でもなんだか雰囲気がいやなのです。
「お父さん、なんか怖いからこの道引き帰そうよ」と私は言いました。
でも父は、ここで戻ったらもっと時間がかかるからと言って進むだけです。

しかしすり鉢状の中をぐるぐる下に下がっていく感じがしました。
だんだんと土の感じが変わって、砂利が多くなってきました。
その内に右手にお地蔵さんの祠が見えました。
なおもどんどん進むとまたお地蔵さんの祠がありました。
お地蔵さんの着ている赤い前掛けがまったく同じです。
そして、またも・・・・・。
「さっきのお地蔵さんだよ。同じ道をぐるぐる回ってる」と言っても父はまさか、という感じです。
「もう引き返そうよ」私は日が暮れそうになっているので、
こんな所で暗くなったらとんでもないことになるような気がしました。
そして父もやっと引き返す気になってくれました。
でもUターンのスペースはそのお地蔵さんの前しかないのです。それもかなり切り返さないとならなくて。
Uターンの間中、本当に怖くてずっと誰かに見られてるような嫌ーな感じでした。
それ以来です。私が山の中で日暮れになるのを極端にいやがるようになったのは。
(実はこれを書きながら、そのトラウマの原因がこれだと気が付いたのでした・・・)