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第七話 ドッペルゲンガー現象   投稿者:管理人  投稿日:Sun Jul 1 21:50:53 2001

ゲーテや芥川竜之介は「もう一人の自分」に遭遇しているらしい。
私はというと、もう一人の自分かどうか証拠はないけど、母と二人で目撃した。
ある交差点で長い信号待ちをしていた。
母が
「ね、ちょっと見て。あなたにそっくり」
と前を指差した。
そこにいたのは私のうしろ姿だとしたらそっくりだろうと思われる一人の女。
身長は同じだし髪型が似ていて、着ているコートは私のとそっくりというか同じデザインだし、
靴もバッグも私が持っているものとそっくり。
まさか私じゃないしぃ、と思いながら、でも確認のため、勇気を出して声をかけて顔を見たくなった。
その時信号が青になった。私はそれでも声をかけようとした。
するとその女はたたたた・・・と軽やかに駆け出した。
そしてあっという間にかなり向こうに行ってしまった。
なおも見ていると、花屋の前で立ち止まり、花を少し眺めていた。
横顔も遠目にとはいえ、私に似ていた。
そしてまたまた駆け出して遠く見えなくなった。
「似た人がいたねぇ。服やら持ち物やら。」
と話して母とふたりであきれかえっていた。
家に帰って暫くして、去年の記憶がぱあっと甦ってきた。
私は去年、あの格好でその交差点に行き、花屋にも寄って花を買おうかと迷った。
いいことがあったため気分が高揚しており、歩かずにずっと駈け続けていた。
でもそれは一年前のこと。
これがもしドッペルだとしたらの話だけど、
あの非常に高揚したふわふわとした気分が時空の割れ目に突っ込ませたんだろうな、と思う。。。