第51話 私は霊を信じません。 しかし・・・ 博士 |
自分は霊を信じません。しかし、霊としか呼びようの無いものを見たことがあります。 三年前の夏、近所で20代の女性が、自殺をはかって家に火をつけ、住宅七棟が全焼しました。 被害者は自殺をはかった女性一人。 夜中の二時過ぎでした。 その女性は、翌日の新聞によると、血だらけのまま、500メートル離れた所で倒れていたのを発見されたそうです。 そこが私の家の目の前です。 私は火事現場にいたので全く知りませんでした。玄関の前には、血が染み付いていました。 それから、三日。 家には私一人でした。夜中の二時半ぐらいだったと思います。 家の玄関のほうから、ガチャガチャと音がするので、見にいったのです。 明らかに、玄関の戸が、ガチャガチャという音と同時に動いているのです。 確実に誰かがいるはずです。玄関を開けると、ちょっと強めな風が、ヒューヒューと吹いているだけでした。 私は霊を信じません。 しかし、風で玄関の把手が動くはずはありませんよね。やはり、あの火事が関係しているのでしょうか。 どうにも説明がつけられないのです。 |
第52話 霊感 ゆき |
ところで!!! 最近になって余計霊感強くなった気が…。 それは今までのことに関係あんのかな? 私ね、もっと強くなりたいんだ。 そりゃあイヤなものも見ちゃうのかもしれないけど。 今みたいに中途半端なのがイヤなのよ。 見えたり見えなかったり…。半端は嫌いだぁぁっ。 それに自分に憑いてるのはわかるのに見えないなんてさ。 影だけ見えたりするのも何かやだ。 カナリ霊感強い友達はその人の事なんでもわかるの。 なにをしてた人だとか…性別も…。 私もそうなりたいなーって思ったんだけど…。 みるくはどう思う???それはそれで辛いかな。 どうやったら霊感強くなれるんだろう? |
第53話 幽体離脱 マサヨシ |
はじめまして。 実は私、こういう話を見ると意識と体が別々…つまり幽体離脱のようになることがあるんです。 今も、全部見ようと頑張ったんですが、足が地についていない感覚に襲われて30で断念しました。 以前、物凄い眠気に襲われたので昼寝をして、ウトウトし始めた頃、 ベリベリという音を立てて、 自分の体からすーっと離れていったことがあります。 幽体離脱だとわかり、戻れなくなることがあるという話を聞いたことがあったので、 「ヤダー!」と叫んで無理やり目をこじあけました。 それ以来、こういう話や、急激な眠気に襲われたり昼寝をすると、意識が体とまったく別物になることがあります。 今はこの文を打っているうちに直りましたが…。 気をつけてはいても、ダメな時もあるので、なるべく昼寝とかはしないようにしています。 |
第54話 祖父の挨拶b マサヨシ |
ベリベリ…なのにすーっと抜けるんですよね(汗)。おきてから自分でも不思議でした。 しかも、その後昼寝とかは意識を残しておかないと本当になってしまうので、起きたら目が痛かったりします。 よく人が死ぬ前にお世話になった人のところに挨拶に来るっていいますよね。あれを一度体験しました。 2年前、年明け前から祖父は入院していました。 その日は粉雪が降っていて、少し寒い日でした。 夜、テレビを見ていると、コンッと何かが窓を叩く音がしました。 外は粉雪で、窓に当たったくらいで音はなりません。それ一回だけでしたし。 窓の外は雪が積もっていて、しかも、高低差が結構あり、はしごでも使わない限り窓に人の手が届くようなことはありません。 私はイヤな予感を残したまま寝ました。 翌朝起きると目に涙が溜まっているのがわかりました。 姉に「じいちゃん死んだよ」と言われ、溜まっていた涙が溢れました。 前日の音は、祖父の挨拶だったのかもしれません。 |
第55話 死神!? マサヨシ |
話は変わりますが、私はよくガラスや鏡を通して見ることができます。余程のことがない限り見ないのですが…。 私はいつも土日が休みなのですが、その日は出てきてほしいということで、土曜日にもかかわらず出勤しました。 私の職場は病院で、ディケアを設置しています。1日40人近くのお年寄りがきます。 私の仕事はそれと関わるもので、その日用事があってディケアに行きました。 ふと事務所に目をやると、ガラスに頭巾をかぶった目つきの悪い人の影が映っていました。 頭巾と目が黒く、他は真っ白です。凄く怖くなって、光と物の加減のせいだと、外に出ました。 しかし、外にあるのはディケア用の車と塀です。そこに植木がしてあるというくらいで、とても光と物でそんな影はできません。 戻ってもまだ残っており、30分後には伸びるように消えました。 凄く怖くなり、帰っても怖くて何も考えられませんでした。 その2日後、ディケアの利用者さんが一人なくなりました。 在宅酸素はしているものの、いつも元気でここ最近は入院もしていない人でした。 詳しくはわからないのですが、寝ている間に何か起こったらしい、ということです。 それ以来その影は見ていませんが、今でも怖くなります。 |
第56話 女と蜘蛛のシミの話 その1 ロキ |
では、まずボクの部屋の女と蜘蛛のシミの話から・・ 僕が一人部屋をもらったのが小2の頃だったんですけど、その部屋は長いこと使ってない部屋だったんです。 最初はドアに大きな蜘蛛のシミが浮かんでいたんです。 僕はカニだと勘違いしてたいして気にしていませんでした。 でもその部屋を使うようになってから毎晩のように体がしびれるような金縛りとゆうものが頻繁に起こっていました。 小さい頃の僕は怖がりだったので、親に泣いて相談した事もありました。 そんな日が続いたある日、僕の部屋に大きな蜘蛛が出てきたんです。 僕はぞっとして思わずその蜘蛛を近くにあった辞書で叩き殺してしまったんです。 その日の晩、いつものように金縛りがきそうな感覚が体に起こったんですけど、なにかいつもと違うんです。 異常に胸のあたりが熱くて苦しくて、そして何かがどっと降りてきたような感じで凄く体が重くなったんです。 僕は声も出せず体も動かずでした。でも僕は目だけでもなんとかこじ開けたんです。 すると体の力がいっきに抜けて、何かから開放されたんです。 ふと僕は横を見たんです。 するとそこには僕が殺した蜘蛛がいたんです。 僕の周りには何もなかったので無防備でした。 僕は慌てて枕で何度も何度も蜘蛛を叩きました。 もう死んだ?と思って僕は枕をどけてみたんです。 だけどそこには何もなかったんです。枕の裏にもなにもなかったんです。 その日僕は怖くて親と一緒に寝ました。 朝、その部屋にいくといつもと変わらない僕の部屋でした。 でも僕にはドアにあるシミの異変に気付きました。 蜘蛛のシミが濃く、より細かくなってました。 僕は怖くなってポスターでそのシミを隠しました。 それからは金縛りがあまり起こらなくなったんです。不思議でした。 |
第57話 女と蜘蛛のシミの話 その2 ロキ |
1、2年かたったある日、僕はドアにはってるポスター飽きたので、別のにはりかえようと思ったんです。 小さい頃の怖い思いは、数年たって風化されていました。ポスターを剥がしました。 そこには蜘蛛ではなく、女の人のシミが浮き上がっていました。 昔の髪型の人で、着物が少しはだけてて、顔はぼわーっとしてて、 口が歯をくいしばっているような感じで、首に大きく切断されたような線が浮かんでいました。 僕は怖いを通りこして小さい頃の頭の中に閉じ込めた恐怖も思い出してしまいました。 もうポスターを貼る余裕すらありませんでした。 僕はドアを開けっ放しにして、シミの部分が見えないように伏せていました。 部屋の物も時々動きます。 問題のシミはと言うと、また新しいのが浮かんでいます。 今は女の人と蜘蛛とお坊さんと目玉が浮き上がってます。 これは関係ないかもしれないけど、僕の家は四番目の家なんです。 集めちゃうのか、通り道なのかは解りませんが、今は決まった時間に廊下を何かが通り過ぎたりします。 もしかしたら通り道なのかもしれません。 僕はもうすぐ引っ越すので今はすごく安心してます。 |
第58話 母の生霊 その1 ロキ |
僕が六才の頃の不思議な体験を話そうと思います。 僕の母は夜の仕事をしている方でした。何時も夜の四時から五時くらいの間に疲れて帰ってきてました。 僕は何時も母が帰ってきた時、 玄関の扉を開ける音と母の持ってる鍵についている鈴の音で母が帰ってきたと玄関までいくんです。 問題の不思議な体験をした日の事です。 その日は僕はいつものように大好きな絵本を読んで眠くなったので寝ました。 そして時間は夜中の三時になった頃でしょうか、僕は耳の違和感に目が覚めました。 耳元で鳥のはばたくような音がずっと聞こえていました。 風も耳にあたるんです。 確かに何かがそこにいるんです。 すごく怖くて目も開けず息を殺してその気配が消えるのを待っていました。 そして音もなく風もあたらなくなり、そいつはどこかへ消えてしまいました。 僕は安心しました。でも怖いので布団にもぐっていました。 そしていつの間にか眠ってしまいました。 多分一時間ぐらい経った頃だと思います。玄関の方から鍵を開ける音がしました。 鈴の音も聞こえました。そして扉を開けて入ってくる音もしました。 僕は母が帰って来たと思い起き上がりました。 |
第59話 母の生霊 その2 ロキ |
母は寝室の隣の部屋に入ってきて、腰の高さぐらいあるたんすにおっかかっていました。 僕は具合が悪いのかと心配になり母に近寄りました。 あと数十センチで母に触れそうな所で瞬きをした瞬間母の姿が消えたんです。 僕は混乱しました。そして天井の方から笑い声が聞こえてきました。 僕は上を見ました 上の壁に飾ってある賞状や絵が人のような奇妙なものに変わっていました。 女の人も男の人もいて、みんな僕を見下ろして笑って何かを言ってました。 僕は寝室に逃げ込みました。布団に潜り込みおびえていました。 それから数分後玄関から音がしました。 鍵の音と鈴の音がしました。迷うこともなく母だと思い玄関に駆け付けました。 そこにいたのは本物の母でした。 僕はすごく安心して今まであったことを泣きながら母に話しました。 でも母は夢でも見たんじゃないかと言ってました。 結局信じてもらえませんでした。 そして朝になり、家族で食事をしてました。そして母が父に玄関のとじまりはちゃんとしてくださいよ、と言ってました。 僕は鍵が開いていたと言う事に驚き、消えた母の事を思い出しました。 あの母は何だったんでしょうか。疲れて早く帰りたいと言う母の念だったのでしょうか。 でも僕は鳥と賞状の男と女がなんなのかさっぱりわかりませんでした。 ですが不思議な体験をしてから数日後、仏壇のある部屋にコウモリの死体が落ちてました。 親戚の方が一人お亡くなりになられました。 あの時の不思議な体験と関連しているのかは解りませんが、とても気味が悪かったです。 大体こうゆう不思議な体験をしているのが13歳くらいまでありました。 今は神経とぎすますと見えたり聞こえたりします。 |
第60話 焼け爛れたような、熊のような・・・(幼年時代の不思議な体験) 箔 |
僕もロキさんのように小さいころに話は色々あります。 一番印象的なのは 僕が、5〜6歳のときの話です。 保育所から帰ってきた僕には真っ先に行く所があったんです。 それは、キッチンにあるテーブルの下。 そこにはいつも、焼け爛れたような、熊のような 僕と同じくらいの大きさの人のようなもの(?)がいました。 しゃがんで。僕は何時もそのもの(?)を見ていました。 ものかどうかは定かではありませんが。人かもしれません。 でも、親に言っても、「何もいない。疲れてるんだから、早く寝なさい」 と、言うばかりでした。 兄は「近づくな(そいつ(?)に)」とだけいっていました。 不思議なことに、一回見るとすぐに消えてしまうんです。 そして、話し掛けても、何も応えない。 あと、そのころ僕は、「おかしいんじゃないか」と親も困っていたそうです。 理由は 何もいないところで笑ったり話し掛けたりしていたからだそうです。 僕にもその記憶は少しあります。 小さい僕がテーブル一つ、傷つけられたと思いますか?(このときは3歳) 一人でテーブルを、人前に出せないようにまであちこち傷つけたんです。 それも、小さいものではなく、包丁で滅多ざしにしたような傷です。 今でもそのテーブルはあります。 最初は、縫いぐるみでテーブルを叩いていたらしいです。 親が目を離し、別の場所へ行って戻ってきたとき テーブルが傷ついていたらしいです。 それに、それらしい音は何もしなかったらしいです。 小学校へ入ったら不思議な現象は少なくなりました その代わり、見るほうが多くなりました。 |